介護している家族の便秘問題、こんな薬で解決しました。
はじめに|パーキンソン病と便秘の深刻な関係
パーキンソン病を患う高齢者の多くが、運動症状だけでなく「便秘」という消化器トラブルにも長年悩まされています。
私の母もそのひとり。若い頃から便秘体質で、大量の水を一気飲みして強引に解決していましたが、高齢になりパーキンソン病を発症してからはそんな方法も取れなくなりました。
そんな母の長年の悩みを解決してくれた薬が、**「モビコール(Movicol)」**です。
この記事では、母の実体験をもとに、モビコールの効果・使い方・メリット・デメリットを素直にお伝えします。
便秘が深刻化したきっかけ|お腹の張りで「癌かも」と怯えた日
母は大腿骨骨折・背骨の圧迫骨折を経験し、歩けない時期がありました。動かない日々が続いたある日、こんなことを言い始めました。
「お腹が張って気持ち悪い。病気かも…癌じゃないかな」
毎日お腹の不快感を訴える母を見て、私も心配になり、消化器内科を受診。CTを撮った結果、腸に大量の便が滞留していることが判明しました。
お腹の気持ち悪さの正体は、便でした。
その時は頓服的な下剤を処方してもらいましたが、長期的な改善には至りませんでした。
神経内科の先生との出会い|モビコールを勧められたきっかけ
便秘問題を抱えたまま、普段からお世話になっているパーキンソン病担当の神経内科の先生に相談してみました。
そこで処方されたのがモビコールです。
先生の説明の中で特に印象に残った言葉があります。
「この薬は子供の便秘にも使われているんですよ」
子どもにも使えるなら、副作用が比較的少ないはず。そして長期服用が可能とのこと。この2点が、使用を決めた大きな理由でした。
モビコールとは?|仕組みをわかりやすく解説
モビコールは浸透圧性下剤と呼ばれる種類の薬です。

腸を直接刺激するのではなく、腸内に水分を引き込むことで便を柔らかくし、自然に近い形で排便を促します。
- 粉末タイプで、水に溶かして飲む
- 成分はポリエチレングリコール(PEG)
- 日本では慢性便秘症・小児便秘症に適応あり
- 2018年に日本承認、子どもから高齢者まで使用されている
実際の使い方と効果が出るまでの期間
母の場合、効果が出るまでに約1ヶ月かかりました。
週ごとの変化と母の言葉
| 時期 | 体の変化 | 母の言葉 |
|---|---|---|
| 1週間目 | 特に変化なし | 「まだ変わらないね」 |
| 2週間目 | 2日に1回排便できるように | 「2日に一回でるようになってきた」「お腹の張りが治った」 |
| 1ヶ月目 | 毎日1回排便できるように | 少し安心した様子で笑顔で話してくれるように |
2週間を過ぎた頃、母が笑顔でこう話してくれました。
「2日に一回でるようになってきた」「お腹の張りが治った」
長年悩み続けてきた母が、本当に安心した表情を見せてくれた瞬間でした。
服用量の目安
| 時期 | 用量 |
|---|---|
| 服用開始〜1ヶ月 | 1日1回・4袋を水に溶かして飲む |
| 便が柔らかくなってきたら | 1回2袋に減らす |
| 現在(約2年継続) | 1回2袋を継続中 |
自分の体調に合わせて少しずつ量を調整できる点も、使いやすさのひとつです。
モビコールのメリット・デメリット
メリット
- 腸を直接刺激しないので、癖になりにくい
- 効果が比較的穏やかで、急な腹痛が起きにくい
- 高齢者にも使いやすい設計
- 長期間の使用でも安全性が高い
- 粉を水に溶かすタイプなので、錠剤が飲みにくい方にも向いている
- 服用量を自分で調節しながら使える
デメリット
- 粉を水に溶かす手間がかかる
- 効果が出るまで約一ヶ月かかることがある
- お腹が張る・ガスが出やすくなることがある
- 1包あたり約60mlの水で溶かす必要がある
- 味が気になる方もいる
こんな方は主治医に相談してみてください
- パーキンソン病の家族を介護していて、便秘に悩んでいる方
- 高齢の親が「お腹が張って気持ち悪い」と言っている方
- 刺激性の下剤を長く使っていて、なかなか改善しない方
- 長期間安心して使える便秘薬を探している方
モビコールは処方薬です。気になる方はまず主治医に相談してみてください。
まとめ
母は2年前からモビコールを服用し、今も継続しています。
服用2週間を過ぎた頃から「お腹の張りが治った」と笑顔が増え、1ヶ月後には毎日排便できるようになりました。以前のように「お腹が気持ち悪い、癌かもしれない」と怯える様子は、今はもうありません。
介護をしていると、食事・睡眠・排泄の問題が毎日の大きな課題になります。「便秘くらいで…」と思わず、一度主治医に相談してみてください。
ご注意(重要)
この記事は、実際に介護している家族の立場から書いた素人目線の体験談です。医学的な専門知識に基づくものではありません。
モビコールの使用を検討される際は、必ず担当の医師に相談・処方を受けたうえで使用してください。体の状態や他の薬との相互作用によって、適切な用量や使用方法は異なります。自己判断での服用はお控えください。

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