【在宅介護】要介護の親の歯周病予防、訪問歯科を使って楽になった話|費用も公開

介護をしているご家族に、ひとつ質問です。

「最後に親を歯医者に連れて行ったのはいつですか?」

「痛がっていないから大丈夫」「本人が嫌がるから…」と、歯科を後回しにしていませんか?

実は高齢者にとって、歯の定期検診は命に関わるほど重要です。この記事では、在宅介護をしている私の体験をもとに、高齢者に歯科検診が必要な理由と、介護保険を使った訪問歯科の費用まで正直にお伝えします。

目次

高齢者に歯科定期検診が必要な4つの理由

① 虫歯・歯周病は自覚症状なしに進行する

歯のトラブルは「痛くなってから気づく」ことがほとんどですが、その時点ですでにかなり進行しています。

高齢になると歯ぐきが下がり、歯の根元が露出するため、若い頃よりも虫歯や歯周病が進みやすくなります。症状がなくても定期的にプロに診てもらうことで、早い段階で対処できます。

② 誤嚥性肺炎を予防できる

高齢者が食事中にむせる場面を見たことはありませんか?

飲み込む力(嚥下機能)が低下すると、食べ物や唾液が誤って気管に入ってしまうことがあります。そのとき口の中が不衛生だと、細菌が肺に入り誤嚥性肺炎を起こします。

誤嚥性肺炎は高齢者の命取りになることもあり、寝たきりの原因にもなる怖い病気です。口の中を清潔に保つことが肺炎予防に直結しており、口腔ケアで誤嚥性肺炎が予防できることは科学的にも証明されています。

③ 認知症・心臓病のリスクも下がる

歯と全身の健康は、思っている以上に深くつながっています。

歯がほとんどなく入れ歯を使っていない方は、20本以上歯が残っている方と比べて認知症になるリスクが1.9倍というデータがあります。よく噛むことで脳への血流が増え、脳が活性化されるためです。

さらに、歯周病菌が血液に入り込むと、心筋梗塞・狭心症・心内膜炎など心臓病のリスクも高まることがわかっています。歯の健康は全身の健康、と覚えておいてください。

④ 食べる喜びと生活の質を守れる

「おいしく食べられること」は、高齢者のQOL(生活の質)にとってとても大切です。

噛む力が落ちたり入れ歯が合わなくなると、食事がつらくなります。定期的に噛み合わせや入れ歯の調整をしてもらうことで、最後まで食事を楽しめる状態を保てます。

我が家の体験談|2年のブランクで歯周病が悪化

母はコロナ禍だったこともあり、約2年間歯医者に行けませんでした。

コロナが落ち着いてから久しぶりに連れて行くと、歯周病がかなり進行してしまっていました。歯周病が悪化すると歯を支える骨が溶け、最終的に歯が抜け落ちてしまいます。

歯科医から「最低でも2ヶ月に1回は点検・クリーニングをしてください」と言われました。

ただそのころ、母はすでに通っている病院・クリニックが4つほどあり、さらに歯科へ通う時間と体力の余裕がありませんでした。

解決策は「訪問歯科」だった

困ってケアマネに相談したところ、訪問歯科を紹介してもらいました。

歯科医と歯科衛生士が自宅まで来てくれるので、連れて行く必要がありません。時間・体力・精神的な負担がぐっと減り、介護生活がかなり楽になりました。

訪問歯科の実際の費用|領収書を公開

こちらが実際の領収書です。

項目金額
医療保険(自己負担)3,630円
介護保険(自己負担)879円
合計4,509円

定期検診+クリーニング1回あたりの費用です。

私が同じ歯科でクリーニングすると約2,500円なので、訪問は約2,000円ほど割高になります。治療や抜歯が加わると、さらに費用は上がります。

正直、診療代は高いと感じます。一ヶ月換算だと約2,300円。

それでも通院の手間・時間・体力を考えると、訪問歯科の方が我が家には合っていると感じています。

まとめ|迷ったらまずケアマネに相談を

在宅介護では通院先が複数になりがちで、歯科はどうしても後回しになってしまいます。でも口の健康は、誤嚥性肺炎・認知症・心臓病など全身の健康に直結しています。

「訪問歯科は通院より少し高い」のは事実です。でも時間・体力・精神的なゆとりを確保できることを考えると、十分に価値があると思っています。

まだ利用したことがない方は、ぜひ一度ケアマネに相談してみてください。きっと力になってもらえます。この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。

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