「介護保険のサービス、知らなくて約3万円損した話【一覧あり】」

母のお風呂用の手すりを、定価3万円で買ってしまいました。

後からケアマネさんに「それ、介護保険で買えましたよ」と言われたときの気持ち、今でも忘れられません。9割が戻ってきたとしたら、2万7千円も違う。知っているか知らないかだけで、これだけの差が出てしまいました。

介護が始まったとき、「介護保険って何に使えるの?」と思いながら、よくわからないまま時間だけが過ぎていきました。ケアマネさんに教えてもらうまで、使えるサービスの半分も知らなかった。

同じように損をしてほしくないと思って、この記事を書きました。介護保険で使えるサービスを一覧でまとめています。「何が使えるかわからない」「もっと上手に活用したい」という方の参考になれば嬉しいです。


目次

まず知っておきたいこと:介護保険を使える人は?

介護保険サービスは、要介護・要支援の認定を受けた方が利用できます。

  • 要支援1・2:日常生活に少し支援が必要な状態
  • 要介護1〜5:介護が必要な状態(数字が大きいほど介護度が高い)

自己負担は収入に応じて1割〜3割。残りは介護保険から支払われます。

まだ認定を受けていない場合は、お住まいの市区町村の窓口か、地域包括支援センターに相談してみてください。


サービスは大きく3種類に分かれる

介護保険のサービスは、大きく以下の3つに分類されます。

  1. 居宅サービス(自宅で受けるサービス)
  2. 施設サービス(施設に入所して受けるサービス)
  3. 地域密着型サービス(住み慣れた地域で受けるサービス)

在宅介護をしている方には、まず「居宅サービス」が関係してきます。


居宅サービス一覧

🏠 自宅に来てもらうサービス(訪問系)

訪問介護(ホームヘルプ) ホームヘルパーが自宅を訪問し、入浴・食事・排せつの介助や、調理・掃除・洗濯などの生活支援をしてくれます。

訪問入浴介護 自宅に浴槽を持ち込んで、入浴の介助をしてくれるサービスです。自宅のお風呂が使いにくい方に向いています。

訪問看護 看護師が自宅を訪問し、医療的なケアや健康チェックをしてくれます。医師の指示のもとで行われます。

訪問リハビリテーション 理学療法士・作業療法士などが自宅を訪れ、リハビリを行ってくれます。

居宅療養管理指導 医師や薬剤師が自宅を訪問し、療養上の管理や指導をしてくれます。


🚌 施設に通うサービス(通所系)

通所介護(デイサービス) 日中、施設に通って食事・入浴・レクリエーションなどのサービスを受けます。 介護者にとっては、その時間に休める「息抜き」にもなります。正直、これがあるだけで気持ちがだいぶ楽になりました。

通所リハビリテーション(デイケア) 医療機関や介護老人保健施設に通って、リハビリを受けるサービスです。


🌙 一時的に泊まれるサービス(短期入所系)

短期入所生活介護(ショートステイ) 特別養護老人ホームなどに短期間入所できるサービスです。介護者が病気のときや、どうしても休みが必要なときに使えます。 夜勤前後で体がきつい時期に、このサービスの存在を知ってどれだけ救われたか。もっと早く使えばよかったと思っています。

短期入所療養介護 医療機関や老人保健施設に短期入所して、医療的なケアも含めたサービスを受けられます。


🛠 道具・住まいに関するサービス

福祉用具貸与 車いす・特殊寝台(介護ベッド)・歩行器・手すりなどを、レンタルで借りられます。 介護ベッドをレンタルしてから、夜中の介助がぐっと楽になりました。

特定福祉用具販売 入浴や排せつに使う福祉用具(シャワーチェア・ポータブルトイレなど)の購入費用の一部が支給されます。上限10万円の9割が対象です。

これ、私は知らなくて大失敗しました。母がお風呂に入るための手すりを、介護保険が使えると知らずに定価の3万円でそのまま購入してしまったんです。あとからケアマネさんに話したら「それ、特定福祉用具販売で買えましたよ」と言われて頭が真っ白になりました。9割戻ってきたとしたら、2万7千円も違う。知っているか知らないかだけでこんなに差が出るとは思っていませんでした。入浴系の福祉用具を購入する前に、必ずケアマネさんに確認することをおすすめします。

住宅改修 手すりの取り付けや段差の解消など、自宅のバリアフリー改修費用の一部が支給されます。上限20万円の9割が対象。事前申請が必要なので、早めにケアマネさんに相談を。

我が家では、玄関前の外階段に手すりを取り付けるのにこの制度を使いました。外出のたびに転倒しそうで怖かった場所だったので、手すりがついてから母も私も気持ちが楽になりました。ただし、工事前に申請が必要なので、「先に工事してしまった」では使えません。少しでも改修を考えているなら、まず先にケアマネさんに相談するのが鉄則です。


施設サービス一覧

自宅での介護が難しくなった場合に、施設への入所という選択肢もあります。

サービス名特徴
特別養護老人ホーム(特養)要介護3以上が対象。費用が比較的安く、永続的に入所できる
介護老人保健施設(老健)リハビリを目的とした施設。在宅復帰を目指す方向け
介護医療院医療と介護の両方が必要な方向けの施設

地域密着型サービス一覧

住み慣れた地域で生活を続けるために作られたサービスです。原則、その市区町村に住んでいる方が対象です。

  • 小規模多機能型居宅介護:通い・訪問・泊まりを組み合わせて使える柔軟なサービス
  • 認知症対応型通所介護:認知症の方向けのデイサービス
  • 夜間対応型訪問介護:夜間にヘルパーが訪問してくれるサービス
  • 定期巡回・随時対応型訪問介護看護:定期的な訪問と緊急時の対応を組み合わせたサービス

迷ったらケアマネージャーに相談を

「どのサービスが使えるか」「うちの状況に合っているか」は、ケアマネージャー(介護支援専門員)に相談するのが一番です。

ケアマネさんは、介護保険サービスの利用計画(ケアプラン)を無料で作成してくれます。サービスを使い始める前に、まずはケアマネさんに状況を話してみてください。

地域包括支援センターでもケアマネの紹介をしてもらえます。


まとめ

介護保険で使えるサービスをまとめると、こうなります。

  • 訪問系:自宅に来てもらって介護・看護・リハビリを受ける
  • 通所系:施設に通ってデイサービス・リハビリを受ける
  • 短期入所:一時的に施設に泊まれる(介護者の休息にも使える)
  • 福祉用具・住宅改修:道具や住まいの整備に使える
  • 施設サービス:本格的な入所が必要になったとき

全部を最初から使う必要はありません。今の状況に合わせて、少しずつ取り入れていくことが大切です。

「もっと早く使えばよかった」と後悔する前に、まず一つだけでも試してみてください。きっと、今より少しだけ楽になれるはずです。


この記事の情報は2026年4月時点のものです。サービスの内容や費用は変更される場合があります。詳しくはお住まいの市区町村またはケアマネージャーにご確認ください。

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