介護食のタンパク質問題、我が家がたどり着いた答え|握力が弱い母でもプロテインが飲めるようになった話

介護を始めるまで、正直「食事の栄養」なんてほとんど気にしたことがありませんでした。

お腹いっぱい食べてもらえれば、それでいい。そう思っていたんです。

でも介護を続けるうちに、食事ってこんなに大切だったんだと、身をもって気づくことになりました。今日はそんな話をさせてください。

目次

母はお肉が食べられません

パーキンソン病を患っている母には、深刻な問題があります。

お肉が食べられないんです。

高齢者にとってタンパク質は、筋肉量を維持するためにも、骨の健康を守るためにも欠かせない栄養素です。母は50代から骨粗鬆症の薬を飲んでいて、半年に一回プラリア注射もしています。だからこそ、タンパク質の摂取は本当に大切なはずなのに、肝心のお肉が食べられない。

でも当時の私は、毎日の食事を作ることで精一杯で、「栄養が足りているかどうか」なんて、考える余裕すらありませんでした。

あなたも、そんな状況になったことはありませんか?

栄養士の友人の一言で、気づいてしまいました

転機になったのは、栄養士の友人との何気ない会話でした。

「お母さん、タンパク質ちゃんととれてる?」

その一言を聞いた瞬間、正直ドキッとしました。どのくらい摂取すればいいのかも、そもそも足りているのかも、何もわかっていなかったからです。

友人に「1週間のメニューを写真で送って」と言われて、翌日から記録を始めました。

1週間の食事を送ってみた結果…

こんな感じの食事内容でした。

  • 朝食 パン・ヨーグルト
  • 昼食 おにぎり・ゆで卵
  • 夕食 豆腐・ご飯・鮭の半身

自分では「まあまあ食べてるかな」と思っていたんです。でも友人からの返事は正直でした。

「タンパク質、全然足りてないよ」

ショックでした。毎日一生懸命作っていたつもりだったのに、肝心の栄養が足りていなかったなんて。

本来は食事から自然に栄養を摂るのが理想です。でも高齢になると食べられる量自体が減ってくるので、必要な栄養をしっかり食事だけで補うのは、思っている以上に難しいんです。

プロテインで補うことにしました、でも問題が発生

友人と相談して、プロテインでタンパク質を補うことにしました。

でも、ここで新たな問題が出てきたんです。

シェイカーが閉められない問題です。

パーキンソン病の影響で、母の握力はかなり低下しています。以前病院で測ったとき、両手とも7キロしかありませんでした。大きめの蓋を閉めることができないんです。

最初は小さめのシェイカーを用意してみました。でもそれでもしっかり閉めることができなくて、シェイクすると中身が漏れ出してしまう。何度練習してもうまくいきません。

私がいるときは代わりにやればいい。でも夜勤でいない時間はどうするんだ。そう考えると、このままでは解決にならないと思いました。

ホームセンターとニトリで探し回って、見つけました

「なんとかしてあげたい」その一心で、ホームセンターとニトリをまわりました。

握力が弱くても、一人で操作できる容器はないか。そう思いながら売り場を見て回って、ついに見つけたんです。

それがこちらの容器です。

この容器の何がいいかというと、取っ手部分を押し込むだけで真空状態になって蓋が閉まる仕組みになっているんです。シェイカーのようにギュッとひねって閉める必要がない。

手順はシンプルです。

  1. 取っ手を押し込んでシェイク(手のひらで押し込む)
  2. 取っ手を押し上げて圧力を抜いて飲む(両手で容器を持ち、両手の親指の先で押し上げる)

最初は慣れない動きに戸惑っていた母でしたが、練習を重ねるうちに少しずつできるようになりました。今では私が夜勤でいない時間でも、一人でプロテインを飲んでくれています。

あの「一人でできた」という瞬間の母の顔が、忘れられません。

高齢者にとってタンパク質がいかに大切か

介護を始めてから、タンパク質の重要性を改めて実感しています。

タンパク質は筋肉量を維持するために欠かせません。高齢になると筋肉が落ちやすくなるので、意識して補わないとどんどん体が弱っていきます。骨の健康にも関係していて、母のように骨粗鬆症がある方にはなおさら大切な栄養素です。

でも「大切とわかっていても、どうやって摂ればいいかわからない」という方も多いと思います。特にお肉が食べられない方や、握力が弱くてシェイカーが使えない方は、プロテインを取り入れること自体をあきらめてしまっていることもあるんじゃないでしょうか。

まとめ|小さな工夫が、毎日の積み重ねになります

介護食の栄養管理は、正直なかなか難しいです。

毎日作ることで精一杯なのに、栄養バランスまで考えるのは、一人で抱えるには重すぎることもあります。

でも今回の私の経験でいえば、栄養士の友人の一言と、ホームセンターで見つけた容器という、ほんの小さな出来事が母の栄養状態を変えてくれました。

もし介護されているご家族の食事が心配な方は、ぜひ一度、タンパク質が足りているか見直してみてください。そして握力が弱くてプロテインをあきらめていた方には、今回紹介した容器をぜひ試してみてほしいです。

小さな工夫が、毎日の積み重ねになります。少しでもお役に立てたら嬉しいです。

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