パーキンソン病 夏のリハビリ|暑さの中で続けるための3つの工夫

パーキンソン病の介護をしていると、リハビリをやめるという選択肢はありません。

歩くことをやめると、どんどん体が動かなくなる。それがわかっているから、どんなに暑くても外に連れ出します。でも夏の炎天下でのリハビリは、熱中症のリスクと常に隣り合わせです。

「外に出ないと体に悪い、でも出たら熱中症になる」

このジレンマを、ここ数年ずっと工夫しながら乗り越えてきました。今回はその方法を3つ紹介します。

目次

① 時間を半分にして、質を上げる

夏以外の時期は、公園でのリハビリを40分ほど行っています。ところが35℃を超える日にこれをやるのは危険すぎます。

介護を始めた当初、私は「暑さにも慣れないといけない」と思い込んでいました。夏の暑い日でも変わらずリハビリを続けていたのです。

ある日、帰宅した母がぐったりして熱中症のような状態になりました。そこで初めて、やり方を根本から見直すことにしました。

半分の時間でも、内容を工夫すれば効果は出せるはず。そう考えてリハビリの中身を変えました。

今は準備運動を家の中で済ませてから公園に向かいます。公園に着いたら、金網を掴みながら足踏み、そして右手は杖、左手は私の腕を支えにしながら歩く。50メートルほど歩いたら、少しだけペースを上げて歩く。これを交互に3回ほど繰り返して終了です。

短時間でも体への刺激は十分に与えられます。

② 日陰のある公園を探す

夏のリハビリで一番大切なのは、日陰があるかどうかです。

木が多い公園の日陰に入るだけで、体感気温が3〜7℃変わることがあります。この差は本当に大きくて、日陰があるかないかで母の体調がまったく変わります。

私は夏のリハビリを、木が多めにあるコースで行うようにしています。通える範囲の公園をあらかじめ調べておいて、日陰が多い公園を選んで行くようにしました。

日陰のない公園しかない場合は、大きめの日傘が使えます。日傘を使えばどこでも自分だけの日陰が作れます。母が少しでも日向に出てしまうときは、日傘で日陰を作ってあげます。

ネッククーラーも必須アイテムです。首を冷やすだけで体感温度がかなり変わります。

③ 雨の日・猛暑日はショッピングモールへ

あまりに暑い日や雨の日は、クーラーの効いたショッピングモールや大きめのスーパーでリハビリをします。

方法はシンプルで、買い物カートを母に押してもらいながら一緒に歩くだけです。私がカートを手で支えながら、母がカートを押して歩く。野菜コーナーから始まり、生肉売り場、冷凍食品売り場、惣菜コーナーと外回りを一周すると、軽く40分はかかります。

これが続けられる一番の理由は、母が「リハビリをしている」という感覚を持たないからだと思っています。公園だと「さあ歩くぞ」という気持ちが必要ですが、スーパーだと買い物を楽しみながら自然に体が動く。もともと買い物が好きだったこともあって、なおさらそう感じているのかもしれません。

なかなか連れて行ける機会は多くないのですが、スーパーにいるときの母の目はキラキラしています。リハビリというより、外出を楽しんでいる顔です。介護をしていると、そういう瞬間がとても嬉しい。

天気も気温も気にしなくていいので、気持ちがとても楽です。ただし土日は人が多いので、できれば平日がおすすめです。

夏の介護で気をつけたいことを3つにまとめた記事もあります

まとめ|工夫次第でリハビリは続けられる

  • 時間を半分にして、準備運動は家で済ませる
  • 日陰の多い公園を事前にリサーチしておく
  • 日傘とネッククーラーは夏のリハビリ必須アイテム
  • 猛暑日・雨の日はショッピングモールをフル活用

リハビリをやめることはQOL(生活の質)の低下に直結します。毎年夏が長く、気温も上がり続けていますが、工夫しながら続けていくしかありません。

同じように悩んでいる方の参考に少しでもなれば嬉しいです

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