介護でシフトを変えてもらうには?夜勤ありの職場で交渉した実体験

「上司に相談したい。でも、どう思われるだろう。迷惑をかけてしまうんじゃないか」

夜勤と在宅介護を同時にこなす生活が始まってから、1年以上ずっとそう思いながら言い出せずにいました。

あなたも、同じような気持ちを抱えていませんか?

この記事では、悩み続けた末にようやく上司に相談し、シフトをある程度固定してもらえるようになるまでの実録をお伝えします。「言い出したいけど言い出せない」という方の背中を、少しでも押せたら嬉しいです。

目次

交渉する前、何が一番きつかったか

シフト制の夜勤は、ひどいときで毎週、夜勤・明け・休みが不規則に入れ替わります。それだけでも体はきついのに、そこに介護が加わると、一番困ることがありました。

病院の通院日が決められないことです。

母はパーキンソン病で、神経内科・婦人科・眼科と複数の病院を定期受診しています。どの病院も診察が終わった時点で次回の予約が必要で、シフトが固定されていないと日程を確定できません。

仕方なく「とりあえず」で予約を入れて、勤務表が出てから合わなければ変更の連絡を入れる、という繰り返し。病院への申し訳なさと段取りの煩雑さで、じわじわと消耗していきました。

さらに、指定残業があると介護のタイミングが崩れます。ゴミ出しのような日常的なことすら、できない日が出てくるんです。

「このまま続けられるのかな」——そう感じ始めたのが、交渉を決意したきっかけでした。

一番怖かったこと

交渉を考えるたびに、頭をよぎることがありました。

上司と同僚にどう思われるか。そして、迷惑をかけてしまうんじゃないか。

使えない人間だと思われないか。特別扱いを求めているように見えないか。自分のせいで周りのシフトが崩れてしまわないか……。そういった不安が、1年以上ずっと行動を止めていました。

同じような気持ちで、言い出せずにいる方もきっと多いと思います。

でも結論から言うと、動いてよかったです。具体的に何をしたか、順番にお伝えしますね。

実際にどう交渉したか【ステップ別】

ステップ1:まず信頼できる近くの上司に相談する

いきなり管理者に話しに行くのではなく、まず日頃から話しやすい直属の上司に時間をもらいました。

伝えた内容はシンプルに3つです。

  • 親の介護をしていること
  • 何に困っているか(通院日が決められない、指定残業があると介護が回らない、ゴミ出しができない日がある)
  • シフトの固定と残業を減らしてもらうことは可能か

ここで一つ、意識してほしいことがあります。「大変なんです」で終わらないことです。

現状の説明だけでなく、「こうしてほしい」という具体的なお願いまでセットで伝えることが大切です。「大変なんだね」で終わってしまうと、何も変わりません。上司も管理者も、こちらが何も求めなければ動く理由がないからです。

ステップ2:上司から管理者に状況を伝えてもらう

上司に話した後、すぐ管理者に直談判しに行くのではなく、まず上司から管理者に自分の状況を伝えてもらいました。

管理者がある程度の背景を把握した状態を作ってから、少し日を空けて改めて自分からアポを取りました。いきなり「相談があります」と乗り込むより、話がずっとスムーズに進みやすくなります。

ステップ3:管理者に交渉する

管理者との話では、上司に伝えた内容をもう一度丁寧に話しました。そしてその上で、もう一点だけ加えました。

「介護で仕事を辞めるつもりは一切ありません。ただ、シフトをある程度固定してもらえれば、もっと仕事に集中できます」

やる気があることと、辞めるつもりがないことを伝えることで、「コストのかかる要求」ではなく「一緒に解決したい課題」として受け取ってもらいやすくなります。

管理者からは「完璧な対応はできないが、できるだけ努力する」という返答でした。

交渉の結果、何が変わったか

管理者が変わるまでの約6ヶ月間、シフトはある程度固定してもらえました。残業は毎月25時間ほどあったものが15時間程度に減りました。

数字だけ見るとそこまで大きくないかもしれません。でも実際の生活は、かなり変わりました。

よかったこと

  • ある程度こちらの条件をのんでもらえた
  • 管理者に介護をしているという認識が広がり、急な会議があっても介護を理由に断りやすくなった

正直、イマイチだったこと

  • 管理者が変わったり、自分が異動したりすると引き継ぎが雑で、新しい管理者にちゃんと伝わっていないことがあった。そのたびに一から説明しなおした
  • 管理者によっては、あまり前向きに受け取ってもらえないこともあった
  • 職場で人手不足の時期は、周りが残業だらけの中でこちらだけ定時に上がる空気が作れず、結局残業が発生することもあった

きれいごとなしに言うと、交渉すれば全部解決するわけじゃありません。でも、何も言わないよりは確実にマシでした。

まとめ:言い出せずにいる方へ

日本人は上司に交渉することや、自分の要求を言葉にすることが苦手だと言われます。わたし自身もそうで、どう切り出せばいいか、1年以上悩んでいました。

でも、交渉しないと「大変なんだね」で終わってしまいます。管理者も、何も求められなければ何もしなくていい。現状が変わるきっかけは、こちらが動くことだけなんです。

もし今、言い出せずに悩んでいるなら、まずこの3つを意識してみてください。

  1. 信頼できる近くの上司に、現状とお願いをセットで話す
  2. 上司を通じて管理者に状況を把握してもらってから、改めてアポを取る
  3. 管理者には「辞めるつもりはない、こうしてほしい」を具体的に伝える

「通りそうにない」と思っても、まず言ってみることに意味があります。言わなければゼロのまま。言えば、何かが変わる可能性が生まれますから。

同じように悩んでいる方の、小さな一歩になれたら嬉しいです。

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